伊万里焼 /有田焼 専門店 ■西多賀店 ■塩竈店
牡丹の花は中国の唐の時代に『百花の王』として、好まれていた文様です。大きな花を用いることによって富貴(幸福にお金持ちに)なれるという象徴として描かれました。
「四海波静か」という言葉に連想されめでたい文様として季節に関わりなく描かれる文様です
海の神秘や海がもたらす幸福を呼び覚ますものとして愛でられ、祭礼・儀式・物語・衣装や調度などの意匠として親しまれてきました。
その中でもシンプルで極めて美しい青海波はまさに「無限に広がる吉祥の波」として多用されており、日本の伝統的吉祥文様の一つとなっています
日本で多く描かれ出したのは桃山時代以降で、古伊万里でも兎の図柄は多く描かれています。
子宝に恵まれるという繁栄の文様でもありますね。
「花兎」「月兎」「波兎」「真向兎」「三つ兎」などのアレンジされた文様がありますが、古伊万里では「月兎」「波兎」が有名ですね。「真向兎」もたまに見かけます。
九月九日は菊の節句。
中国の陰陽五行思想では奇数のことを陽数といい、特に九月九日は九という陽数が重なる(重陽)めでたい日として重んじられました。
この日には主に長寿を願う祓い事が催され、菊の花が邪気を払い長寿に効くと信じられていたので、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだと言われています。総じて延命長寿、無病息災気高さや安定、落ち着きを意味していると好まれて描かれています。
その時その時にあわせて文様を選んで使う楽しみもありますね。
日本においても長寿延命を表し各地の神社の神の使いの神鹿として丁重に扱われています。
七福神の寿老人とともにいるのは1500歳といわれる神鹿です。鹿は禄に通じ、人に富をもたらし幸福を授ける瑞獣とされています。
白磁に美しく描かれるこの文様は烏瓜の実った赤の色がきれいですね。実った様もですが、瓜の中の種が驚きです。種子はその形から打ち出の小槌にも喩えられ、そのため財布に入れて携帯すると富みに通じる縁起物として扱われることもあるということです。
この頃は身近に見ることもなくなってきましたが
中身を見てみたい気になりました。
よくお正月などに飾られたりしますが、難を転じて福となすの言葉のように字のごとく南天・・・(難転)。縁起の良いということで描かれているようですね。
伊万里の白い生地に南天の赤が冴え冴えとして美しいです。器の関係で逆さまの写真で失礼します。
公孫樹は生長が早く、寒さや大気汚染に耐え、ばっさりと枝を切り落としても芽吹く強い生命力を持ち、また種を植えると孫の代になって実を結ぶといわれ、その家が代々続くということから描かれているようです。